駐在帯同日記(アメリカ・ドイツ)

7歳と10歳まで日本産まれで日本育ちの息子達と過ごす、駐在帯同者のつれづれ。

Lady Gagaの魅力

彼女の人格。自分の意見を主張し、他人も尊重する姿勢。

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スーパーボールのハーフタイムショー後の体型批判コメントに対しての感想を前回記した。

chicagoyuko.hatenablog.com

でも、ショーそのものについて触れていなかったことに気づいたのでちょっと今日は触れてみたい。私はアメリカンフットボールに興味があるわけではないので、スーパーボールがいかに国民的大イベントだということも知らず。合気道の水曜日担当チャック先生が、今年に入ってから、スーパーボールについて熱く語ってくれるもんで、普段あまりテレビを見ないのだけど、日曜日は夕方からテレビにかじりついて、アメリカの文化を楽しもうと決めていた。ゲームそのもの、コマーシャル、ハーフショーが見所らしい。実際、ゲームはドラマのような逆転劇だったらしく、それだけでも最高だったと次の日まわりの人たちは言ってた。だけど、私はガガのハーフショーの部分しか見てないのよ〜。もうね、私は国がどんな状況にあっても自由と正義の国アメリカという国を愛しているんだ私は、というエネルギーが伝わって来てそんな彼女の姿が強くて美しく見えて、最高に感動的だった。

 

ちなみに年々視聴者は減って来ているものの、数字上アメリカ国民約、3人に1人が見ているという計算になる。すごいね。(下記FORTUNEより引用)

Here’s How Many People Watched the Super Bowl  Tom Huddleston, Jr.Feb 07, 2017

Between an amazing comeback and a dramatic overtime finish, this year's Super Bowl proved to be a historic game. But,the excitement did not translate into a TV ratings bump for Sunday night's big championship.According to Nielsen, 111.3 million people tuned in to watch Super Bowl LIon Fox last night. That's a massive total, and the game will almost certainly be the most-watched television event of 2017, but it falls short of Super Bowl viewership totals in recent years.

 

最初の動画すごくまとまってる。“God Bless America”と“This Land Is Your Land”だけでアメリカ人にはものすごいインパクトがあるようなのだけど、私にはその次の”The pledge of Allegiance”「忠誠の誓い」の一節に鳥肌がたった。これ、アメリカの公立小学校では必ず朝、授業が始まる前に手を左胸にあててみんなで唱えてる。11ヶ月前にアメリカに来て、学校に通い始めたうちの息子達が初めて暗唱したのは、忠誠の誓いだった。なんだ、なんだ?と家に帰って子どもたちとyoutubeを検索し、意味を調べた事を思い出す。「アメリカ合衆国の国旗とその国旗が象徴する共和国に忠誠を誓います。その国とは神の元に統一された国、不可分の国、全ての人々に自由と正義をもたらす国です」という意味だと思います。私としては、「愛国心をあおる」ということとは別に、今自分が住んでいる国を愛する気持ちを養うという意味で、受け入れ子どもたちと暗唱の練習をした。きっと、アメリカの公立小学校で学んできた人々にとっては、これは肌にしみついた言葉なんだろうな。こういう文化は、日本にいたら分からなかったな。

 

“I pledge allegiance to the flag(あいぷれーじゃーりーじゃとうだふら)

of the United States of America, and(ぶざないてすておばめりか)

to the republic for which it stands,(とうだりぱぶりふぉういちいとすたんず)

one nation under God, indivisible, (わんねーしょんあんだーごっ いんでぃびじぼ)

with liberty and justice for all.”(ういずりばてぃーあんじゃすてぃす ふぉおー)

 

 

上の赤字のところが使われていたんだけど、最後の「for all」の部分は彼女の魅力がたっぷり強調されていて、それを合図にバックの無数のドローンが星条旗を描き、彼女が舞台から飛び降りるというパフォーマンスに、「さあ、うちひしがれてないでいくわよ〜」という力を貰った気がする。もう、彼女の世界観へ一気に引きずり込まれた。中学生の頃、UKのポップバンドが流行っていて、日本のポップカルチャーとは違うものを感じたことが、英語に興味をもつきっかけだったことを思い出した。今思うとその違いは、「自分の心に響くメッセージ」があるかないかということだったのかも知れないと思った。

 

そしてこの場合、「メッセージ」とは「その人自身の生き方」であり、「主張」「スタイル」「ファッション」「センス」とも言えるかな。それは、その人の存在がかもしだすもので、嘘や創りものや見せかけでは、人の心には届かないんだよな。彼女は一瞬でそれを届けてしまう。すごいな。そういう生き方に触れる事で、わたし自身の存在がかもしだすものに変化を加えられたら嬉しいな。ああ、彼女の魅力から目が離せないな〜。